松下裕恵「はりきり絵」展 ~旅で見つめた世界~ 開催中
只今、ギャラリージクウ22で開催されています 松下裕恵「はりきり絵」展 ~旅で見つめた世界~
旅の道すがらの情景を描く松下さんに色々と聞かせて頂きました。
Q. 「はりきり絵」の魅力について教えてください。
A. 一つは和紙を重ねることでグラデーションとか奥行きとか絵筆で描くのと同じくらいの可能性があるんですね。 最初は通常の切り絵をしていたんですが、色が少ないのと、平面的になるので、それを変えたいという気持ちがありました。 それとともに日本画をしてましたので、和紙とはなじみがあったんです。 薄い和紙や色々な和紙があったので、これを組み合わせたら、色々な表現ができると思ったんです。 ちょうどその時、ちぎり絵がブームだったんですが、ちぎり絵とは違った表現がしたくて、自分のやっていた切り絵とちぎり絵を組み合わせて、試行錯誤して、 自分の”はりきり絵”ができたんです。
ちぎり絵と違うのはカッターの切り方で表現を変えられる。切り目を入れて裂くとか、カッターもはさみも使うということで、そういう組み合わせが自由にできる。 黄色い和紙と青い和紙を組み合わせたら本当に緑色になるんですよ。
どっちがいいだろうと、まず和紙を実際に置いてみる。そしてまた置いてみて、という風に自分で確かめながらやれるんですね。
また、これだけの道具でできる。
1カッティングマット
2デザインカッター
3ピンセット
4速乾性油性ペン
5のり
非常に体験しやすいですね。
Q. 今回みなさんに最も見てほしいところは?
A. 逆に私としては、単に風景として受け取られるのか、それとも、その人の心の中に訴えられるモノがあるのかということ。 そいうところをシビアにみてもらえればいいなと思っています。
Q. これからワークショップに来られる方には、はりきり絵のどういった所を伝えたいですか?
A. はりきり絵のベースはこちらで提供させてもらおうと思っていますが、色使いや、重ね方を自由にしてもらおうと思っています。 そうする事で、色の違いであるとか、紙の質感の違いとか、そういうもので変化のあるものができるんだと分かってもらえたらいいなと思います。
~旅で見つめた世界~
開催期間:10月17日(土)~ 11月1日(日)
AM10:30~PM5:00(最終日 PM4:00まで)
休館日:金曜日
会場:ギャラリージクウ22
個展期間中、松下裕恵先生による和紙を使った「はりきり絵」制作体験を開催致します。
a.枯れ葉の「はりきり絵」制作
b.紋切りのカード作り(2点)
21日(水)・25日(日)・27日(火)・31日(土)・
11月1日(日)
開催時間:午前11時 午後1時 午後2時 午後3時
※尚、11月1日(日)は、午前11時と午後1時の開催とさせていただきます。
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2009年10月19日
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