2019.8.5(月)作品制作の流れ
猛暑が続く今年の夏。スタジオでは、作品の完成に向けて制作を進めています。
独自技法「ロクレール」。「ロクレール」とは、ガラスアーティスト 三浦啓子先生が開発・確立した「ロック(岩)」と「クリア(輝いた)」を組み合わせた造語で、「輝く光の岩」を意味しています。
制作する作品のデザイン画を描き、デザイン画(原画)をもとに原寸大の下絵を描きます。
次に、原画をもとにガラスをカットします。
素朴でシャープな力強い光を表現するために、25~30mmの厚みのあるダルグラスをハンマーで彫刻のように大胆にカット。この時、ロクレールの特徴の一つ、光の乱反射が美しいシェルカット (貝殻の形) が生まれます。
次に、樹脂によりガラスとガラスを接合させます。
ガラスの輝きとエポキシ樹脂の黒が、光と影をダイナミックに表現しています。
仕上げにガラスを丁寧に磨いていきます。
樹脂の硬化後、全体に研磨作業を施します。カットしたガラスを一つひとつ丁寧に手作業で磨きあげます。この仕上げによりガラスは本来の力強さを取り戻し、よりいっそう輝きを増します。
完成
7月、ピアスギャラリーで開催した「建築ガラスアート展」で作品を展示しました。
2019年08月05日
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